フリーフォームによる自作ドレッドのミュージシャン達!
ドレッドヘアの自作方法のひとつ、フリーフォーム。
定期的に髪を洗いつつ、一切のブラッシングをやめることで自然に髪をドレッド化させる、という極めてオーガニックな方法は、様々なミュージシャンにも愛好されています。
今回はその一例をご紹介。動画と共にお楽しみください♪
Contents
ブライアン・フェア
アメリカのメタルコアバンド、ShadowsFallやOverCast・Death Ray Visionなどのボーカリストである、ブライアン・フェア(Brian Fair)。
90年代前半からフリーフォームによるドレッドの自作をを始めたそうで、20年以上伸ばし続けています。地面につかんばかりの迫力あるドレッドを風車のように振り回す姿は、メタル界でも有名。
↑Dead By Wednesday/Live Again
その長さゆえ、車のドアにはさんだり、ステージ上の照明やエフェクトペダルに引っかかることもあるのだそうです。
※関連ページ:ドレッド&ミュージック3/Bark at the moon)ブライアン・フェアのドレッド
ボブ・マーリー
ジャマイカ出身、レゲエとラスタファリズム、そしてドレッドの存在をを世界に広めたことで有名な、ボブ・マーリー(Bob Marley)。ドレッドといえばボブ、という人はとても多いでしょう。
ドレッドヘアのインパクト、拍の頭を抜いた不安的感と安定感が混在したワンドロップのリズム、自然を尊ぶラスタ思想など、世界デビューによって人々に与えた影響は計り知れません。
※関連ページ:ボブ・マーリーのドレッド
↑Bob Marley/Could You Be Loved
ボブは、ドレッドヘアをセパレートしない主義だったようです。そのため、年代を追って見ていくと、コンゴ(※)が進んでドレッドが太くなっていく様子が確認できます。
※ドレッドは何もしないでおくと、互いに連結しあおうとする性質があります。2本以上のドレッドが連結しより太い1本になること/なった状態をコンゴと言います。コンゴさせたくない場合は、定期的にセパレートを行います。
ロブ・ゾンビ
アメリカ出身、インダストリアルメタル色の強い音楽性でソロ活動を行うボーカリスト、ロブ・ゾンビ(Rob Zombie)。
ホラー映画の熱烈なファンで、ライブやPVにもシアトリカルな要素が強く出ています。また、音楽だけでなく、自らホラー映画を制作し、監督としての才能も開花させています。
メジャーデビュー時からドレッドヘアでしたが、一時期ノンドレッドに。その後、フリーフォームドレッドを再開しています。
↑インタビュー
↑Rob Zombie/The Hideous Exhibitions Of A Dedicated Gore Whore
地毛は黒のようですが、近年は金に近い色に変わっており、カラーリングしているのではないかと思われます。
Promoe
スウェーデン出身のラッパーであり、ストレートエッジ(自己抑制思想。薬物・喫煙・快楽目的の性行為…などを行わない)やヴィーガン(菜食主義)の実践者でもある、Promoe。
↑Promoe/Spar i smutsen
セパレートを行わずにコンゴを繰り返した、板状になった太いドレッドがとても個性的です。顎髭もドレッドになっていて、強いインパクトがあります。
※関連ページ:ドレッド歴20年以上のミュージシャン達!
レニー・クラヴィッツ
アメリカ出身、60~70年代のヴィンテージなロック/ファンク/ソウルなどに影響を受けたオーガニックな音楽性で有名なシンガーソングライター、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)。
様々な楽器を演奏できるマルチプレイヤーであり、数多くのヴィンテージ機材を所有していることでも有名。俳優としての才能も評価されています。
90年代のデビュー時からドレッドを愛好していましたが、その後ノンドレッドに。2016年あたりから再びフリーフォームドレッドに戻りました。
↑2018年のインタビュー
↑Lenny Kravitz/Are You Gonna Go My Way(2018年のライブ)
ボリュームがあり、野性的ながらどこかオシャレな印象もあるドレッドです。
※関連ページ:レニー・クラヴィッツのドレッド
むすび
どうでしたか?
みなそれぞれに個性的でありつつ、オーガニックな雰囲気は共通しています。「フリーフォームドレッドってどんな感じなんだろう?」という人の参考にもなるでしょう。
フリーフォームドレッドのミュージシャンは多く、当ページ中の人たち以外にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロッチャや元サークルジャークスのキース・モリス、フェイスノーモアのマイク・ボーディンなども愛好者です。
ちなにみ、今回ご紹介した中で、管理人がドレッドにしたいと思ったキッカケになった人物は、ボブ・マーリーとブライアン・フェアです。
ボブのスピリチュアルな雰囲気、ブライアンの野性的迫力あふれるドレッドには今でも憧れています。(管理人はそれほど髪が濃くないのが残念なとこですが…笑)
また、今回は取り上げなかったものの、SOULFLYのマックス・カヴァレラ(←美容院で作ったドレッドからフリーフォームへ移行)やINFLAMESのアンダース・フリーデンにも影響されました。
フリーフォームドレッドは、整った形にはなりにくいですが、自然で野性的な仕上がりが好みの人にはうってつけの作り方です。
※関連記事:ドレッド歴20年以上のミュージシャン達!