ドレッド&ミュージック7-True to myself
サイトを見てくださっているみなさん、お元気ですか?
最近、レゲエがユネスコの無形文化遺産として登録されましたね!
だからという訳でもないのですが、ドレッドヘアのミュージシャンが演奏する曲の中から、管理人が勝手に好きなものをご紹介する不定期記事、今回はジギー・マーリーの「True to myself」です。
Contents
ジギー・マーリーとは
「True to myself」を演奏しているのは、世界中にレゲエとラスタファリズムを普及させた伝説的ミュージシャン、ボブ・マーリー(Bob Marley)の長男、ジギー・マーリー(Ziggy Marley)です。
ボブの子供たちで結成したバンド、ジギー&ザ・メロディーメイカーズ(Ziggy marley and the melody makers)を経て、ソロアーティストとして活動。ボーカリストであり、様々な楽器を演奏できるマルチミュージシャンでもあります。
また、アニメ映画「シャークテイル」では声優としてアーニー役を担当したことも。
心にしみいる..
↑True to myself/Ziggy marley
「True to myself」は、音楽スタイル的には純レゲエというわけではありませんが、発散される空気はルーツロックレゲエのそれという、レゲエヴァイブのノンレゲエです。
てらうことのない生々しい音作りとしみじみした曲調が、素直に心にしみ入ります。
歌詞の内容は「毎日いろんなことがある。でも幸せになりたいなら、自分を欺かないようにするしかない」というもの。
このようなストレートなメッセージは、歌い手次第ではあざとく陳腐なものに聴こえてしまうこともあります。しかしジギーの場合は、暖かい説得力をもって心に響き、凹んでいるときに聴くと、慰められているような気分になります。
それは、彼が歌詞の内容を心の底から信じているからであり、人間性が滲み出ているからではないか、と管理人は思います。
ドレッドについて
ジギーのドレッドは、腰まであるロングドレッド。ボリュームは抑えめでありつつ風格が漂っています。
太さや長さがバラバラのナチュラルな仕上がりであることから、おそらく作り方はフリーフォーム。ところどころコンゴ(※)が見られるものの、それほど太くはなっていないので、それなりにセパレートしてるのではないかと思われます。
※ドレッドヘアは手を加えずにいると、お互いにくっつきあおうとする傾向があります。2本以上のドレッドがくっついてより太い1本になること/なったものをコンゴと言います。コンゴさせたくない場合は、定期的にセパレートでお手入れを行います。
↑こちらは2011年のライブバージョン
むすび
いかがでしたか?
個人的に考えるボブとジギーの違いは、ボブが神様的で雲の上といった存在感であるのに対して、ジギーは、ちょっとこちらに目線を合わせてくれている頼れる兄貴的な存在感…という部分だと思います。
敬虔なラスタでありつつ、より噛み砕いた歌詞だったり、音楽的にレゲエ意外の要素を積極的にとり入れたり…といった部分がそう感じさせているのだと思います。
ちなみに管理人は、親子どちらも好きです。