ドレッド歴20年以上のミュージシャン達!
「ドレッドって髪や頭皮に負担かかりそうだし、短期間しか続けられないんじゃないの?」と思っている人は、それなりに多いのではないでしょうか?

しかし実際は、きちんとケアしておけば長期間にわたって続けることが可能です。
その実例として、ドレッドヘアを20年以上つづけているミュージシャンを特集しました。
ブライアン・フェア
ブライアン・フェア(Brian Fair)。メタルコアバンド ShadowsFall のボーカリストであり、メタル界でドレッドといえば彼を思い浮かべる人も少なくありません。
90年代前半からフリーフォームにより自作でドレッドを開始。20年以上にわたって切らずに伸ばし続けています。
一口にドレッドといっても、カラーリングしたりサイドを切ったりと気分で変化をつける人もいれば、ひたすら同じスタイルを続ける人もいます。
ブライアンは後者です。
コンゴして太くなり且つ床に届くほどの長さという、野性味あふれる迫力のドレッドに仕上がっています。これぞフリーフォーム!といった雰囲気です。
マックス・カヴァレラ
マックス・カヴァレラ(Max Cavalera)。トライバルメタルのパイオニア的バンド、SOULFLY のリーダーであり、ボーカル&ギター担当です。
90年代後半にパーシャルドレッドでドレッドヘアをスタート。その後は、美容院で作ったと思われる頭全体のドレッドにした後、フリーフォームに移行。
赤や金にカラーリングしたり、サイドを剃り上げたり、一部をノーマルヘアに戻したり…と時期によって変化させつつ、20年以上つづけています。
現在は、後頭部のドレッドがコンゴをくりかえして極太の1本ドレッドになっており、強烈なインパクトとカリスマ性を放っています。
※追記:この記事を書いた数週間後である2020年10月後半、マックスはドレッドを切ってしまいました。管理人としては残念でしたが、本人が決めた事ならそれが一番なのだと思います。
※関連ページ:マックス・カヴァレラのドレッド
マイク・ボーディン
マイク・ボーディン(Mike Bordin)。80年代から活動し、多数のミュージシャンに影響をあたえるオルタナティブバンド、Faith no more のドラマー。左利きでありながら右利き用のドラムセットを叩くスタイルが特徴的で、Ozzy Osbourne や Kornとの活動歴もあります。
ドレッドを開始したのは85~6年あたりで、フリーフォームによる自作ドレッドと思われます。元の毛質は強めの天然パーマ。
当初から一貫してナチュラルなスタイルのドレッドであり、ときどき毛先を切って、胸~腰くらいの長さにキープしています(切らずにいたら背丈よりも長くなっているハズ)。
現在は白髪のドレッドになっていて歴史を感じさせる渋みがあります。
ヘヴィーミュージック界でドレッドが流行る前からはじめ、流行りで始めた人がやめたあとも続けているという、ドレッド歴30年を超える根っからのドレッドマンです。
キース・モリス
キース・モリス(Keith Morris)。多数のロック・ミュージシャンがその影響を口にするハードコア・バンド Circle Jerksのボーカリスト。パンクなTシャツブランド、IMAGE CLUB LTD.のオーナーでもあります。
87あたりからフリーフォームによる自作でドレッドをはじめたと思われます。
現在は一番長いもので膝くらいの長さになっており、自然脱色して明るい色になっています。頭頂部は薄くなっており、帽子を被ることが多くなっていますが、それがまた似合っていてオシャレな雰囲気です。
エリック・メルヴィン
エリック・メルヴィン(Eric Scott Melvin)。メロディックなパンクの草分けであるバンド、NOFXでギター&コーラス担当。
ドレッドヘアをはじめたのは89年あたり。写真によってはセクショニングのあとや、締め直しを行った形跡があるため、美容院で作ったものと思われます。
青や金に染めたり短めに切ったりなど、時期によって変化させつつ、現在はとこ
ろどころ青く染めた腰ほどの長さのロングドレッドになっています。
ダミアン・マーリー
ダミアン・マーリー(Damian Robert Nesta Marley)。ボブ・マーリーの血をひくレゲエミュージシャン。
地毛はアフロまではいかないくらいのカーリーヘアで、96~7年あたりからフリーフォームによる自作ドレッドを開始しました。
現在は地面につくほどの長さがある見事なロングドレッドです。
ちなみに、ずっと切っていないのではなく、背丈よりも長くなった時に毛先を数センチだけカットしたのだそうです。それについて、インタビューによると「自分が髪を伸ばしてるんであって、髪が自分を伸ばしてるんじゃないからね」とのことです。
プロモー
プロモー(Promoe)。スウェーデン出身のラッパーで、Looptroopのメンバー。ヴィーガンでもあります。
99~2000年あたりからフリーフォームでドレッドの自作を開始。現在はコンゴを繰り返した極太板状ドレッドが2本で、腰辺りまでの長さ、というかなりユニークなドレッドに仕上がっています。
また、髭もロングドレッドにしていて、正に個性の塊といった雰囲気です。
ちなみにドレッド開始当初からセパレートはしない主義だったようで、2003年の時点ですでに板状になりつつありました。
むすび
ドレッドヘアは、ちゃんとした取り扱いをすれば、何年ものあいだ続けることが出来る髪型です。
今回ご紹介した人々はほんの一例であり、世界中にはまだまだ多くのベテランドレッズがいます。
「ドレッドは好きだけど、ずっと続けるのは無理なのかな?」と思っている人は、参考にしてもらえると幸いです。
お手入れの際は、できるだけ負担の少ない方法を選び、頭皮と髪の毛自体の健康を意識することで、長期間ドレッドヘアを楽しむことが出来るでしょう。
ちなみに管理人は、長年続けた人のドレッド姿には(物理的なドレッドの長さにかかわらず)それだけの期間ドレッズとして生活してきたという貫禄みたいなものがあって、魅力的だと感じます。
管理人もいつかそうなりたいものです。