ジョナサン・デイヴィスのドレッド

ジョナサン・デイヴィスのドレッド。Jonathan Davis's dreadlocks

ドレッドヘアといえば誰を思い浮かべますか?

Kornのボーカリスト、ジョナサン・デイヴィスに影響を受けてドレッドヘアに興味をもった、という人も多いのではないでしょうか?

今回はジョナサン・デイヴィスのドレッドレビューです。

ジョナサン・デイヴィスとは?

ジョナサン・デイヴィス(Jonathan Houseman Davis)。

90年代半ばにデビューし、7弦ギターによる極端に低音を効かせた音像・ヒップホップ的要素・ギターソロの排除・嗚咽と怒りが混在するかのボーカルスタイルなど、独自な音楽性でヘヴィーミュージック界に大きな影響を及ぼしたアメリカのバンド、Kornのボーカリスト。

バグパイプやドラムなど、様々な楽器を演奏するマルチプレーヤーでもあります。

幼い頃には、親からの虐待・教師や同級生からの苛め・牧師から犯されかけるなど、壮絶な体験をしています。成長してからは、葬儀業者での死体防腐処理業務も経験。

それらが独自の闇を含んだ音楽的表現や、組織化された宗教を嫌悪する姿勢などに影響を与えているようです。

また、Kornのブレイクに伴って彼の影響を受け、ドレッドヘアにした人も多いと思われます。

Korn公式サイト・・・Korn Official Website

ジョナサンのドレッドについて

ジョナサンデイヴィスは、Kornがデビューする前の1993年には既にドレッドヘアにしていました。

ジョナサン・デイヴィスのドレッド。1993~94年ごろ。
↑1993~4年ごろ。

地毛は黒のストレート。美容院で作ったドレッドと思われ、太さは基本的なサイズ。ところどころ金や茶色にカラーリングしていました。

毛先が筆状(※)になっていることから、パーマをあててから作るアフロドレッドではないナチュラルドレッド系でスタートしたことが分かります。

※関連ページ:ドレッドの毛先を丸くするにはどんな方法が?

その後は、根元がルーズでありところどころに地毛のストレートヘアが出ていることから、基本的に締め直しなどを行わないフリーフォームに移行していた模様です。

加えて、時期によって赤や金に染めたり、長さを短くしたりなど微妙に変化もあります。

ジョナサン・デイヴィスのドレッド。Follow the leader発表時。
↑1998年の「Follow the leader」発表時。

また、最初に作ったドレッドをずっと続けてきたのではなく、ときどき部分的に解いて、再び作り直していた可能性があります。(一時的にドレッドをやめていた頃もあるようです)

なぜなら、よく太さを観察していると時期によって以前よりも細くなっていることがあるからです。

ドレッドは通常、細いものが互いに連結(コンゴ)して太くなることはあっても、その逆はありません。太いものを細くするには、一度解いてやり直すしかありません。

↑2018年のソロアルバム発表時。

ここ数年は若干細めのドレッドでコンゴもあまり見られないため、セパレートはまめにしているようです。

所々に見られる地毛のストレートヘアとドレッドが混じり、あまりボリューミーではなく、どこかシックな雰囲気のあるスタイルになっています。

元の毛量がそれほど多い方じゃないことや地毛の髪質がしんなりしていることも、仕上がり具合に関係しているでしょう。

ちなみに…

ちなみにあるインタビューによると、日本の琵琶による音楽が好きで、とある琵琶職人に自分の琵琶をオーダーしに行ったジョナサン。職人に「1年後にまた来て」と言われ、その通りにしたが作ってもらえず「昔ながらの楽器職人だったから、俺が本気なのか確かめようとしているのかも(笑)」と思ったそうです。

まとめ

ジョナサン・デイヴィスのドレッドは、ストレートヘアの地毛とドレッドが混じりつつ、一般的なフリーフォームドレッドのワイルドな雰囲気とはまた一味ちがう仕上がりが特徴的です。(初期はわりと一般的なドレッドですが…)

そのドレッドは、ジョナサンのどこか退廃的な雰囲気によく似合っています。

また、(一時的にやめたことはあるようですが)流行りすたりに関係なくずっとドレッドを続けていることから、ドレッドを気に入っていることがうかがえて、管理人はなんとなく嬉しいです。

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