平たいドレッドを丸くするには?

ドレッドヘアはときどき平たい形状になることがあり、それもまたユニークで味わいがあるものです。
とはいえ「やっぱり丸くしたいんだけどなぁ…」という方、このページの対策を参考にどうぞ♪
Contents
ドレッドが平たくなる原因

ドレッドが平たくなるのにはいくつかの原因あがあります。ひとつずつ見てみましょう。
成熟していないため
ドレッドは時間の経過とともに、変形や収縮を繰り返して密度を増し、形と強度が安定していきます(成熟/熟れる、と言われる状態)。
成熟にかかる時間には個人差があり、半年~2年ほど。
その期間中は、変形して平たくなったり、曲がったりコブができたり…といったことがよくあるのです。
同じところに圧力がかかっているため
特定のドレッドの特定の場所に、継続的に圧力が加わると、平たくなりやすい傾向があります。
例えば、眠る時に頭を左側に向ける癖がある場合、毎晩、左側頭部のドレッドに重さが集中し、平たくなる…という感じです。
これは、日によって頭の向きを変えたり、ドレッドの向きを変えたりすることによって、防ぐことができます。
また、生乾きの状態で眠ると、特に形が付きやすくなってしまうので要注意です。必ず乾いてから眠るようにしましょう。
自然なセクショニングのため
基本的に、フリーフォーム以外の作り方でドレッドを作る場合、最初にセクショニングを行います。
セクショニングとは、頭皮上で髪の毛を小さな正方形状(※)に規則的に区切っていくことです。その正方形ひとつ分の髪で1本のドレッドをつくっていきます。これにより、長さや形状を、均等に近い仕上がりにすることができます。
※正方形が一般的ですが、三角形など他の形にする場合もあります。
一方、フリーフォームの場合は人の手による規則的なセクショニングを行わず、自然に任せます。そのため、区切りが均等な形ではなく、横広くなることもあるのです。
横に広くなると、ドレッドも平らになりやすい傾向があります。
対策

次の対策を行うと、平たいドレッドを丸い形状に近づけることができます。
そのままにしておく
原因で解説したように、成熟していない成長過程のドレッドは、強度が十分ではなく形も不安定です。
この場合、そのまま放っていおいて、時間が経過するに任せておけば、全体が収縮し強度が高まり、丸に近い形状になることがあります。
パームロール
パームロールとは、ドレッドのお手入れのひとつ。ドレッドの形状を丸に近づけたり、曲がったのをまっすぐに近づけたり、はみ出た普通の毛をドレッドに絡みやすくする効果があります。
やり方は
1.対象のドレッドを両方の手の平で挟みます。

2.拝む要領で両手をこすり合わせながら、毛先まで移動します。
※力を入れすぎると頭皮やドレッドへの負担が増してしまうため、注意しましょう。

パームロールは、ドレッド洗髪後の乾燥中・後すぐなど、髪が乾燥しきっていない時に行うと、より効果を高めることできます。
ただし、道具もいらず手軽に行える反面、即効性はあまり強くありません。何回も繰り返し行うことにより効果を発揮するので、地道に行いましょう。
ピンチロール
ピンチロールは、パームロールから発展した方法です。
パームロールと異なる点は、ドレッドを手の平の間ではなく、指の間に挟むこと。そして、一方向にこすり合わせていくことです。
※より詳しいやり方や注意点などは「ボサボサ・平たいドレッドにはピンチロール」をご参照ください。ちなみに管理人がよく行っているのは、リンク先ページ内でご紹介している「ピンチロール改」です。
コンゴさせる
ドレッドヘアは、何も手を加えずにいると、お互いに連結しようとする性質があります。2本以上のドレッドが連結してより太い1本になること/なったものをコンゴと言います。
平たいドレッドが近くのドレッドとコンゴしたり、または平たいドレッドどうしがコンゴすると、厚みが増して丸に近づくことがあります。
そうして出来上がったコンゴドレッドに、前述のパームロールやピンチロールなどを行うと、より丸い形状に近づけることができるでしょう。
むすび

平らなドレッドも個性・自然な姿として好む人は多く、悪いものでは決してありません。
しかし、「丸い形が好みなのに平らになって困るんだけど」という人は、当ページの方法を試してみると良いでしょう。
また「ドレッドにしたいけど、平たいのは絶対に嫌!」という人は、美容院で作ってもらったり、お手入れを任せるというのも、選択肢のひとつです。
※関連ページ「ドレッドにするならどっち?美容院vsフリーフォーム(自作)」