ボサボサ・平たいドレッド対策には「ピンチロール」!!

ボサボサ・平たいドレッド対策にピンチロール Pinchrolling for dreadlocks

ドレッドのまわりに普通の毛がちらほら目立つようになった時、どうしていますか?また、ドレッドの形が平たくて気になることは?

これらの改善策として使えるお手入れ方法が「ピンチロール」です。手軽でナチュラルな方法が好きな人は、お試しください♪

ピンチロールってなに?

ドレッドのピンチロールとは? What is the pinchrolling?

「普通の毛が伸びてきてドレッドがボサボサになってしまった」「ドレッドの形状が平べったいので丸い形状に近づけたい」などの、改善に役立つお手入れ方法が、ピンチロール(pinch roll/rolling)です。

できるだけコンゴ(※)させないようにしたい時にも役立ちます。
※ドレッドは放置しておくと、互いに連結しようとする性質があります。2本以上のドレッドがつながり、より太い1本になること/なったドレッドのことをコンゴと呼びます。

具体的には、ドレッドを両方の手のひらで挟みんでこすり合わせる「パームロール」から発展した方法です。
※関連ページ:ドレッドにコブができたり曲がったりしたときの対処法は!?

メリット

  • 道具を使わず、一人で気軽に行えます。
  • パームロールと比較すると、普通の毛がドレッドに巻きつきやすいため、よりまとまりやすくなります。
  • カギ編み棒を使った締め直しと比較すると、穏やかな効果で、自然な仕上がりになります。

デメリット

  • 即効性が低く、効果を発揮させるには、気長に何度もつづける必要があります。
  • カギ編み棒による締め直しに比べると、シャープさに欠ける仕上がりになります。

やり方

ピンチロールのやり方 How to pinchroll

  1. 片方の手の人差し指と中指のつけ根あたりでドレッドを挟みます(手の甲は根元側)。
  2. もう一方の手の人差し指と中指のつけ根あたりで、1.のドレッドを挟みます(手の甲は毛先側)。両手の指でドレッドを挟み、拝んでいるような形です。
  3. 毛先側の手を円を描く要領で動かし、根本側の手とこすり合わせながら、毛先へと移動していきます。


↑ピンチロールのデモンストレーションです。

特に平たいドレッドを丸い形に近づけたい場合、洗髪後の完全に乾燥する前に行うと、ドレッドが柔らかいため、効果も上がります。
※効果には個人差があります。また、平たい形状が自然である場合には、丸くならないこともあります。
※関連ページ:平たいドレッドを丸に近づけるには?

注意すること

ピンチロールで注意すること

  • 強くやりすぎないようにしましょう。
    回したり引っ張ったりする際に力が入りすぎると、切れ毛や抜け毛の原因になることがあります。優しく行いましょう。
  • 使う指は自分に合うように変更可能です。
    指の形や力の入り具合は人によって異なるものです。当ページの方法はあくまでひとつの基準ととらえ、各自でやりやすいと感じる指を使いましょう。
  • 抜け毛が多い場合は、やめておきましょう。
  • ピンチロールすることにより、根元の痛みやツッパリを感じるときは、中止しましょう。

ピンチロール改

ピンチロール改

ピンチロール改とは、先にご紹介したピンチロールをもとに、管理人が改良を加えた方法です。

管理人のように(笑)、髪がストレスで抜けやすい/それほど強度がない/濃くない…人に向けたものになっています。

基本的なメリット・デメリットはピンチロールと同じですが、引っ張りながらの移動をせず、ねじる力を適度に解放しながら行うため、より頭皮や髪への負担が軽減されます。

やり方

ピンチロール改

  1. 片方の手の親指と人差し指のつけ根あたりでドレッドを挟みます(手の甲は根元側へ)。ピンチロール改1
  2. もう一方の手の人差し指と中指のつけ根あたりで1.のドレッドを挟みます(手の甲は毛先側へ)。ピンチロール改2
  3. 根元側の手を固定して動かさないようにし、もう一方の手を円を描く要領で動かしながら、数回こすりあわせます。ピンチロール改3
  4. 動かすのを止め、手の形はキープしつつ指の力を抜き、毛先のほうへ少し移動します。ピンチロール改4
  5. 3と4を毛先まで繰り返します。

コツとしては、はみ出た髪の毛をドレッドに巻き付ける…というよりも、両手の摩擦で毛をクシャクシャにする感じをイメージすると良いでしょう。

注意すること

ピンチロール改の注意点

  • あまり強い力を入れないようにしましょう。
  • まわす方向は一定にしましょう。
  • 使う指はお好みに合わせて変更可能です。
  • 抜け毛が多いと感じているときは、やめておきましょう。
  • 根元に痛みやツッパリを感じるときは、中止しましょう。
  • 各動作のひとつひとつを確実に行いましょう。
    固定→ロール→ストップ→力を抜く→移動、それぞれの動作を焦らずしっかりと行うことがポイントです。ついつい引っ張りながら移動して、普通のピンチロールと同じになってしまわないように注意しましょう。

どうしても早くボサボサを直してしまいたいときは?

ピンチロールはボサボサ改善に効果があるオーガニックな方法ですが、時間を必要とします。もっと早く処理したいという人には、「締め直し」という方法があります。

締め直しとは、編み物につかうカギ編み棒(サイズに決まりはありませんがきるだけ細いもの)を使い、普通の毛をドレッド内へ引き込んでいくお手入れ方法です。一般的に利用者が多く、美容院でのメンテナンスでもよく利用される方法です。


↑skillteacherさんの実演。ゆっくりやってくれています。

締め直しを行う際は、棒の先で指を傷つけてしまわないように注意しましょう。

むすび

ドレッドまわりに普通の毛が飛び出てきてどうにかしたい時や、形が平たくなって気になる時など、気軽に行える対策がピンチロールピンチロール改です。

管理人も、ときどき自分のドレッドに行っていますが、平たいドレッドが丸に近づくのはもちろん、「この辺りの毛はこっちのドレッドに入ってほしいな」という場面でも、適度に効果があって便利です。

また、根元が細くなりかけていたドレッドも、周辺の毛を絡ませることにより、改善することができました。
※関連ページ:ドレッドの根元が細くなった時の対策は?

数回行っただけではあまり効果を発揮しませんが、長く続けることによりゆるやかに効いてきます。ナチュラル志向のお手入れが好きな人には、良い選択肢のひとつとなるハズです。
※効果には個人差があります。

ドレッドボールパームロールなどに加え、好みに応じて使い分けましょう。

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