シャンプーと石鹸、ドレッドを洗うにはどちらが良い?
ドレッドヘアを洗髪するのに、シャンプーと石鹸、どちらを使うべきか迷っていませんか?それぞれのメリットとデメリットを把握して、自分に適したほうを選択しましょう。このページが参考になれば幸いです。
※洗髪についての詳細は「ドレッドヘアの洗い方」参照。
Contents
シャンプー
基本的にドレッドヘアを洗う際は、ドレッド内に余分な化学物質などが蓄積するのを防ぐため、また、ドレッドには髪や頭皮がある程度乾燥した状態が望ましいため、コンディショナー成分は使いません。
そのため、ここで想定するシャンプーとは、コンディショナー成分を抜いたもの、いわゆるノンシリコンで、洗浄成分がアミノ酸系のものです。ドレッド用に開発されたものでなく、一般的なシャンプーという仮定です。
※商品ごとに特徴が異なるため、あくまでも一般的な傾向としてとらえてください。
メリット
- 石鹸と比較すると洗浄力が穏やかです。
- 石鹸と比較すると髪と頭皮への刺激が抑えめです。
- 石鹸と比較すると洗いあがりのキシキシ感が抑えられます。
- 適度な泡立ちがあります。
デメリット
- 一般的に石鹸より高価になります。
- ノンシリコンとうたわれていても、実際は含まれている商品もあるため、注意が必要です。不安なときは店員さんにたずねてみましょう。
- 石鹸と比べると洗浄力が低くなります。
どんな人向け?
以上の特徴から、それほど皮脂が気にならない、泡立てないと洗った気がしない、多少はお金をかけても大丈夫…という人には、向いていると思われます。
石鹸
石鹸を使う際もシャンプーと同様、ドレッド内に余計な化学物質が溜まらないようにするため、頭皮と髪を適度に乾燥した状態にするため、可能な限り添加物が入っていないものを選びます。
そのため、ここで想定する石鹸とは、香料やコンディショナー的なものが可能な限り入っていないもの、無添加石鹸です。ドレッド専用に作られたものではなく、一般的な石鹸と仮定します。
※各商品ごとに特徴・効果が異なるため、あくまでも一般的な傾向としてとらえてください。
メリット
- 一般的なノンシリコンシャンプーと比べると、安価で手に入ります。
- 添付のしすぎに気をつければ、シャンプーと比べると減り方が穏やかなため、経済的です。
- 洗浄力が高く、特に皮脂をよく洗い流すことができます。
- 動植物の油脂が原料であるため、排水が自然分解されやすく、環境にやさしくできています。
デメリット
- シャンプーと比べると、洗いあがりのキシキシした感触が強くなります。
- シャンプーと比べると、石鹸カスが残りやすい傾向があります。
特に頭皮やドレッドに直接あてるようにして添付すると、必要以上の量が溶け出してしまい、濯ぎにくくなることがあります。それが石鹸カスの増加原因につながることも…。これに対する対策など詳細は「ドレッドの石鹸カスが気になる時の対策は?」参照。 - 洗浄力が強いため、シャンプーと比べると、頭皮や髪に与える刺激がやや強くなります。
- シャンプーと比べると、泡立ちがやや悪くなります。
どんな人向け?
以上の特徴をふまえると…皮脂が多め、できるだけ安く済ませたい、オーガニック志向、環境に配慮したい…という人には、向いていると思われます。
どちらを使っても必要なこと
シャンプー・石鹸のどちらを使っても、後々必要になることがあります。それは、重曹によるディープクレンジングとリンゴ酢リンスです。
シャンプーでも石鹸でも、時間が経過するにつれ、洗いきれなかった汚れ・石鹸カス・脂分などが徐々にドレッド内部に蓄積していきます。それらを除去するためのお手入れが、ディープクレンジングです。
※やり方の詳細は「ドレッドヘアのお手入れ-ディープクレンジング」参照。
また、ドレッドはコンディショナー成分を使わないことから、頭皮と髪が乾燥過剰になることがあります。そんな時、適度な潤いをあたえるために行うお手入れが、リンゴ酢リンスです。頭皮を健康な弱酸性に近づけたり、殺菌したり…といった効果もあります。
※やり方の詳細は「ドレッドヘアのお手入れ-リンゴ酢リンス」参照。
ドレッドを健康に保つためには、各自の体質にあわせて、通常の洗髪とこれらのお手入れをうまく組み合わせていくことが、大切です。
管理人の場合は…
ちなみに管理人は、どちらかというと皮脂が多めなのと、価格の安さ・もちの良さの点から、無添加石鹸を使っていました。
※現在はお湯のみ洗髪が基本で、気が向いたら無添加石鹸…というパターンです。
ディープクレンジングは、基本は2か月おきくらいにしつつ、その時々の髪や頭皮の状態によって、頻度を変えています。
リンゴ酢リンスは、とくにペースは決めておらず、乾燥気味だったり頭皮が気持ちわるかったりする時に、行っています。
管理人の体質にはこれが最も合っているようで、適度に乾燥した状態を保ちつつ、頭皮と髪への刺激も抑えることができています。
むすび
シャンプーと石鹸、どちらかを選ぶか迷ってしまうときは、
- 洗浄力の強さと経済性なら石鹸
- やや優しめの洗浄力と泡立ちならシャンプー
…というのを大雑把な目安にすると良いでしょう。
しかしそれは、あくまでひとつの目安です。各商品ごとに特性や効果には違いがあるし、体質や相性はひとりひとり異なります。
最終的には、購入したい商品の特性をじっくりチェックして、実際に試してみたのち、一番心地よく感じられるものに絞っていくのが最も良いでしょう。
また、「どっちもイマイチだな」という人は、お湯だけで洗うという選択肢もアリです。
洗浄力やドレッド化促進力はやや落ちますが、刺激が抑えられ、お財布にも優しくなります。管理人の例のように、石鹸やシャンプーと組み合わせるという方法もあります。
この場合も、定期的なディープクレンジングやリンゴ酢リンスは忘れないようにしましょう。
※育毛にも気をつかいたい人は、「ドレッドの抜け毛対策・育毛に紅茶リンス」をご覧ください。