ドレッドヘアでプールに入るときに気をつけることは!?
これから暑い夏です。プールに行って遊んだり水泳したりする機会も増えることでしょう。そこでドレッドヘアの人が気になることは「そのままプールに入っても大丈夫?」ではないでしょうか?
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プールの水がドレッドに及ぼす影響は?
ドレッドは普通の髪型と同じく、プールで泳ぐことができます。ただし、次のような影響もあるので、注意しておきましょう。
脱色しやすい
プールの水には、消毒のために塩素が加えられているため、髪の色が脱色しやすくなる傾向があります。
黒髪なら、茶色っぽくなったり、カラーリングしているなら、その色が抜けやすくなることがあります。
これは普通の髪でも同じですが、ドレッドの場合はスポンジのような状態になっているため、より多くの水分を含みます。そのため、塩素分もより多く含んでしまう…というワケです。
しょっちゅうプールに入るのでなければ、それほど神経質になることもありませんが、注意はしておきましょう。
ニオイがつきやすい
プールの水に含まれる塩素には独特のニオイがあります。
色の件で触れたのと同様に、ドレッドがスポンジ状であるため、普通の髪よりもたくさんの塩素を吸いこんでしまい、それだけニオイもつきやくなる傾向があります。
アルカリ性にかたむく
プールの水に入っている塩素は、髪と頭皮の状態をアルカリ性へと偏らせてしまう性質があります。最も健康的だと言われているのは、弱酸性です。
これもたまにプールに行く程度ならさほど気にせずともOKですが、常にアルカリ性の状態が続くと、髪や頭皮が痛みやすくなる可能性があります。
泳いだ後にボサッとした印象になることも
水中で髪の毛が動くことは、長い目で見れば普通の毛のドレッド化を促進させる効果があります。しかし、一時的には普通の毛が目立ち、ボサボサした印象になりがちです。
特に、フリーフォームではない方法で作ったドレッドの場合、プールで泳ぐのは、最低でも作成後1ヶ月くらいは待ってからにしましょう。
出来上がってからあまり時間が経っていないドレッドは、解けやすいからです。
ドレッドどうしが、くっつきやすくなる
泳ぐことによって髪が動くと、ドレッドどうしがくっつきやすくなります。
※関連ページ:コンゴ
これを避けるには、プールから上がって洗髪・乾燥した後、セパレートというお手入れをしておきます。
対策は?
では、プールで泳ぐことによるドレッドへの影響を軽減するため、どのような対策をとれば良いでしょうか?
スイミングキャップを被る
シリコンなど防水素材を使ったスイミングキャップ(水泳帽)を被ると、髪が濡れにくくなります。濡れることがなければ、塩素の影響もボサボサになる心配もありません。
ただし、ドレッドは体積が大きいため、大きめで尚且つ、泳いでいる途中に脱げないくらいのサイズを選びましょう。
前もって湿らせておく
スイミングキャップを被らない場合は、プールに入る前に、あらかじめ普通の水でドレッドを湿らせておきます。
髪が乾いた状態だと、それだけプールの水が深く浸透してしまいます。先に湿らせておくことにより、吸収量を抑えることができます。
よく洗う
泳ぎ終わったら、ドレッドを丁寧に洗います。ドレッドの中に塩素分が残ってしまうと、臭いや乾燥過剰の原因になる可能性があるので、注意しましょう。
※関連ページ:ドレッドヘアの洗い方
リンゴ酢でリンスする
ドレッドをリンゴ酢でリンスします。
リンゴ酢は、塩素分でアルカリ性に傾いた髪と頭皮を、弱酸性へと調節してくれます。
また、殺菌作用や保湿作用もあり、髪と頭皮の健康管理に役立ちます。
ただし、あまり頻繁に行うと、髪がサラサラになりすぎて、ドレッドをキープしにくくなるので、注意が必要です。
※具体的なやり方は「ドレッドヘアのお手入れ-リンゴ酢リンス」参照。
セパレートする
洗髪して乾かした後、セパレートして、互いにくっつきそうになっているドレッドを引き剥がしておきます。これにより、意図せずドレッドどうしが繋がって太くなるのを防ぐことができます。
※詳しいやり方は「ドレッドヘアのお手入れセパレート」参照。
パームロールする
プール後のボサボサがどうしても気になる時は、パームロールをします。パームロールとは、ちらほら飛び出した普通の毛をドレッドへ絡みやすくするための、お手入れです。
やり方は…
- 任意のドレッドを選ぶ
- 両手の平でドレッドの根元付近と周りの普通の毛を一緒に挟む
- 拝むような動作でこすり合わせながら、毛先まで下ろしていく
↑デモンストレートしてくれてます。
これは数回行っただけで大丈夫…というものではなく、習慣的に行うことによって徐々に効果が現れてくるものなので、気長に取り組むことが大切です。
編み棒をつかう
「パームロールでは待ち長い!もっと即効性がある対策を!」…という方は、編み物に使う棒(カギ編み棒と呼ばれることも)を使い、普通の毛をドレッド内に引き込んでいきます。
このお手入れを「締めなおし」と言います(フリーフォームの場合は基本的に行いません)。
↑英語での解説ですが、何度もやってくれているので、動きを見るだけでも感じはつかめると思います。
実施するときは、編み棒の先で指を怪我しないように気をつけましょう。
むすび
ドレッドでプールに入る際は、水に含まれる塩素分と、ドレッドの型崩れ(フリーフォームの場合は、ドレッド化過程の一部として、基本的には無視します)に気を配ることが大切です。
慌てないで済むように、あらかじめ対策を考えておき、プールを楽しみましょう。