ドレッドヘアを始める前の注意点

ドレッドヘアを始める前に dreadlocks

ドレッドヘアは、とても個性的で存在感のある髪型です。加えて、カジュアル系・スタイリッシュ系・オーガニック系・メタル系など、様々なファッションとの相性も良好、という柔軟性も兼ね備えています。

また、その精神性や信仰を掘り下げてみれば、「エネルギーを体内に溜めて心身の能力を向上させる」「虚栄心を捨てる」など、スピリチュアルな意味合いもあり、知れば知るほど魅力が増すヘアスタイルだと言えます。
※関連ページ:ドレッドヘアの歴史

しかし、他の髪型と比べて、物理的・精神的に慣れが必要なヘアスタイルでもあります。思いつきでやってしまうと、取り扱い方が分からず、結局は面倒くさくなって切ってしまう…というケースもあります。

そこで、「ドレッドにしたい!」と思ったら、この記事を参考にしつつ、1ヶ月くらいはよく考慮した上で、実行するかどうかを決めると失敗を避けられるでしょう。

ドレッドヘアにするうえでの物理的な注意点

ドレッドを始める前の物理的注意点

出来上がるのには長い時間が必要

ドレッドは、いったん作り終わったあと、形が安定するまでに、半年~2年くらいかかります(←個人差あり)。この点は、自作するにしても、美容院で作るにしても、同じです。

一度作ったドレッドは、日にちが経過すると共に、コブが出来たり曲がったりボサボサになったりしていきます(※1)。

しかしこれは、ドレッドが成熟する過程であり、清潔さを保ちつつ放っておくことで、自然に形が安定していきます。

それは、ドレッド形成の自然なプロセスなのですが、「形が崩れる期間が耐えられない」という人もいるハズです。

そんな時に行うお手入れが、締めなおし(※2)です。これによって、見た目はスッキリしますが、成熟して形が安定するまでの時間が早くなるワケではありません。

※1.このサイトで紹介しているドレッドの自作方法「フリーフォームメソッド」の場合は、「まず最初に作る」ということをしません。普通の毛が少しずつ絡んで、自然にドレッドが形成されていきます。

※2.根元が緩んだり普通の毛が目立ってきたとき、編み棒を使用し、それらをドレッド内に引き込んで修復させるお手入れです。必ず行わないといけないものでは、ありません。

夏は暑い

ドレッドヘアは、普通の髪型と比べるとあまり風通しがよくないため、夏は頭が暑くなります。逆に、冬はちょうど良いです。
※感じ方に個人差はありますが、管理人はドレッドにしてから、冬にニット帽を被らなくてもよくなりました。

元の長さよりも短くなる

ドレッドは普通の毛が不規則に絡み、更に収縮して完成します。そのため、出来たドレッドは本来の毛の長さの3分の2~2分の1くらいになる、と考えておきましょう。
※長さについて詳細は「ドレッドを作るのに必要な髪の長さは?参照

シャンプーと乾燥に時間が必要

ドレッドヘアをシャンプーするのは、スポンジを洗うような感じです。

かかる時間は、普通の髪型のシャンプーと比べて2~3倍ほどですが、コツがつかめてくると徐々に早くなってきます。

しかし乾燥となると、どうしても普通の髪型よりも長くかかります。スポンジやタオルを乾かすような感じをイメージすると良いでしょう。
※詳細は「ドレッドヘアの洗い方参照。

ボリュームが増える

ドレッドにすると髪のボリュームが増えます。そのため、普通の髪型のとき被っていたサイズの帽子が入らなくなります。帽子を被るときは、少し大きめのサイズを選びましょう。

重さが増す

ドレッドヘアはノーマルヘアと比べると重たく感じられます。

短いうちはそれほど気にしなくても大丈夫ですが、ロングドレッドにする場合はそれなりにズッシリとしてくる場合があるので、心の準備をしておきましょう。

※実際の重さや感じ方は、それぞれの髪の太さや密度によって個人差があります。たとえば管理人は長さが胸のあたりのころはそれほど重く感じませんでしたが、腰あたりまできてからは重いと感じるようになりました。

※重さについての詳細は「ドレッドヘアはどのくらい重たいの!?」をご覧ください。

ドレッドヘアにするうえでの精神的な注意点

ドレッドを始める前の精神的注意点

ドレッドヘアは不潔と決め付けられることも

ドレッドヘアに関するきちんとした知識は、まだじゅうぶんに一般の人々へ浸透しているとは言えません。

そのため「ドレッドは洗えない」「髪を洗わないでいるとドレッドになる」などと誤解している人も多いようです。

おそらく「それ洗えるの?」とか「髪ちゃんと洗ってる?」といった質問をされる確率は高いでしょう。

※管理人がドレッドにしてからの経験は「ドレッドにしたら周りからこんな反応が!?をご参照ください。

ドレッド=不審者と思われることも

「ドレッド=怪しい」というイメージを持っている人もいます。ドレッドヘア=不審者と勘違いされる可能性もあります。
※管理人はドレッドにしてから、警備員さんにマークされることが増えました…笑。

職場や学校での制限

上記からも分かるように、ドレッドに対してはまだまだ偏見をもっている人も多いため、職場や学校では許可されない場合も多いです。

むすび

ここまで読むと「ドレッドって面倒なことばっかり…」と思うかもしれません。

しかし実際にドレッドに挑戦してみると、慣れるのは思っているほど難しくないし、それ以上に満足感のほうが大きい…と管理人は感じます。

もちろん、感じ方は人それぞれですが、興味があるならばやってみる価値は大きいヘアスタイルでしょう。

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